心臓病 虚血性心疾患の予防

三大成人病、生活習慣病のひとつ、だから生活習慣改善して動脈硬化を予防、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)を防ごう

心臓病 虚血性心疾患の予防

虚血性心疾患

最近、心臓病の「虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)」で亡くなる人が増えています。心筋(心臓の筋肉)に必要なだけの血液が冠動脈(かんどうみゃく)から供給 されなくなって心臓が酸素不足に陥った状態を「虚血」といい、「狭心症」と「心筋梗塞」があります。両者をまとめた言い方が「虚血性心臓病」です。

心臓が拡張、収縮するためには、心臓の筋肉そのものにエネルギーを与える必要があります。そのために、心臓に酸素や栄養分を補給する血管が冠動脈(かんどうみゃく)で す。

虚血とは、冠動脈の動脈硬化が原因で、心筋(心臓の筋肉)に必要なだけの血液が冠動脈(かんどうみゃく)から供給されなくなってしまうことをいいます。

心臓病

心臓は、収縮することで全身に血液を送り出し、送り出された血液が酸素や栄養を運搬しながら身体中をめぐり、また心臓へ戻ってきます。

心臓を動かしているのは、「心筋」と呼ばれる筋肉です。この筋肉もほかの全身の筋肉組織同様、血液によって届けられる酸素や栄養素で動いています。もしこの心筋が動脈硬化が原因で血液の流れがせきとめられると、心筋は酸欠状態や栄養が行き届かなくなって細胞が死んでしまうことになります。こうして発作を起こす病気を「心臓病」というのです。

心臓病の生死は冠動脈の健康にかかっている。冠動脈の健康は動脈硬化をいかに予防するかが重要なポイントになります。

心臓病の代表的な症状

心臓病の代表的な症状は、以下のものです。その中の動悸について考えてみましょう。

1.動悸、2.息ぎれ、3.呼吸困難、4.むくみ(浮腫(ふしゅ))5.胸痛(狭心症)、6.不整脈、および7.心臓の衰弱 です。

動悸(どうき)

動悸というのは、胸のなかで心臓がドキドキと打つのを感じることをいいます。ふつう、わたしたちは自分の心臓の鼓動を意識することはありません。しかしいきおいよく階 段をかけ上ったり、マラソンをしたりと、激しい運動をしたあとや、興奮したときには、健康な人でも心臓がドキンドキンと脈打つのを感じます。病的な「動悸」とは、安静 時や、ちょっとした運動ですぐにこのような鼓動を感じることをいいます。

動悸は、心臓が衰弱したときに生じます。また、「心臓神経症」といって、実際には心臓は丈夫なのですが、動悸や息切れ、胸痛、頻脈などの心臓病の症状が現れる病気でも 、生じます。心臓神経症は、ストレスや不安が原因と考えられます。各種の心臓検査をおこなっても心臓に異常がみられないだけでなく、心臓のはたらきに影響を与える病気 も認められないときに、心臓神経症と診断されます。

また、心臓病以外でも、バセドー氏病や貧血、脚気(かっけ)でも動悸が生じることがあります。

心臓が本当に悪く心臓に具体的な病気があるのか、それともほかに何か動悸が起こる疾患が身体のどこかにあるのか、あるいは神経性のものなのか、等、これらは区別が難し いものです。したがって専門の医師による検査、診断を受けることが大切です。

狭心症と心筋梗塞

狭心症と心筋梗塞は両者をまとめて「虚血性心疾患」と呼びます。

狭心症というのは心筋梗塞と同様に「虚血性心疾患」のひとつで、心臓そのものに酸素を送っている冠動脈が、動脈硬化などによって狭くなった結果、心臓が必要とする血液 を得られなくなったときに生じる病気です。発作的に左前胸部付近に痛みが覚えますが、通常、数秒〜2,3分程度で発作はおさまります。

これにたいして、心筋梗塞は、心臓を動かす筋肉(これを「心筋」と呼びます)に酸素を含んだ血液を運んでいる血管が詰まり、極端に細くなった結果、その部分より先に血 液が流れなくなって、心筋が壊れてしまい、もはや回復不可能な状態になったものです。狭心症と違い、発作は20分から数時間、あるいは数日間に及ぶことがあります。また 安静にしていても治ることもなく、ニトログリセリンの効果もない、恐ろしい心臓病です。

狭心症と心筋梗塞は良く似ていますが、違う病気です。つぎに共通する症状の、微妙な違いをあげておきます。

心筋梗塞

胸痛・・・強い痛みです。持続時間は20分から数時間です。安静にしても、なおりません。ニトログリセリンでも改善しません。

そのほかの症状・・・顔面蒼白、冷や汗がみられます。不整脈が出やすく、意識障害や嘔吐がときおりあります。

狭心症

胸痛・・・締め付けられる感じの痛みがあります。持続時間は3分から15分程度です。安静にすると、なおります。ニトログリセリンで改善します。

そのほかの症状・・・不整脈が時折ありますが、さほど多くはありません。嘔吐が時折みられます。

*心筋梗塞にみられるような、顔面蒼白、冷や汗、意識障害はありません。

狭心症や心筋梗塞といった、虚血性心疾患は、特に働き盛りの男性に多く見られる傾向があります。実際、心筋梗塞を例に考えてみると、もっとも多いのは、男性では50代後 半、女性では60歳前後といわれます。男性のほうが早い年齢でかかりやすく、患者数をみても女性の数倍にのぼるといわれます。

狭心症と心筋梗塞の診断

狭心症や心筋梗塞はどのように診断されるのでしょうか。

狭心症や心筋梗塞の場合、まずその最大の特徴である胸痛によって判断します。ただし、狭心症や心筋梗塞のなかには、胸痛がほとんどみられないものもあります。これを無 症候性の虚血性心疾患といい、お年寄りに多くみられます。

そのため、胸痛といった自覚症状だけでなく、心電図による検査が必要となります。

心電図は、心筋での電圧の変動を身体の表面からとらえる検査で、あらゆる心臓病で必須の検査です。心電図によって心筋のさまざまな変化が明らかになります。特に、不整 脈、心筋梗塞、狭心症には欠かせない検査です。

心電図をとると、虚血性心疾患ならばそれ特有の心電図変化が現れます。しかし、狭心症の場合、このような変化は、発作の起こっているときにしかみられません。一方、心 筋梗塞の場合は、通常、心筋に回復不可能な傷跡が明確に残っていることから、発作のない場合でも心電図で病的な変化をとらえることが可能です。

*ただし、一部、軽い心筋梗塞の場合は、傷跡がわからないこともあります。

 

虚血性心疾患の危険因子(なりやすい人)

虚血性心疾患になりやすい人、つまり危険因子をたくさんもっていると思われる人は次の方です。

1.男性である

2.高血圧症の患者である。

3.コレステロールが高い

4.心電図に異常がある。

5.喫煙者

6.糖尿病の患者である。

7.肥満である。

8.運動不足である。

9.特殊な性格の持ち主

こんな性格の人はご用心

心臓病のなかで近年、もっとも注目されてきたのが、狭心症(きょうしんしょう)や心筋梗塞(しんきんこうそく)です。これらは「虚血性心疾患(きょけつせいしんしっか ん)」という病名でひとくくりにされていますが、この病気にかかりやすいとされるのが、「次のような性格」とされる人たち・・・ばりばり働く、負けず嫌いの人たち・・・です。

こんな性格はA型性格とも呼ばれています。A型性格とはどのような性格なのでしょうか? 

A型性格にみられる特徴

仕事などに熱中しやすい

気性がはげしい

きちょうめん

いらいらしやすい

競争心が強い

緊張しやすい

仕事などを徹底的にしないと気がすまない

時間に追われる忙しい生活を送っている

虚血性心疾患の生活改善

これらの項目にあてはまる、またはあてはまる数が多い人は、少しでもそのリスクを下げるための生活改善をおこなう必要があります。

まずは、高脂血症や高血圧、糖尿病などの、症状を改善するために食事をコントロールする必要があります。脂肪分の多い食事や塩分の多い食事、バランスの悪い食事はあらためます 。栄養士による食事指導を受けることをお勧めします。

肥満解消のために運動不足を改め運動習慣をつけることも必要です。

軽い運動を毎日、あるいは1日おきに定期的に続けることが大切でしょう。これといって特に力まなくても、短い距離なら乗り物に乗らずに歩く、外出先ではエレベータに乗ら ない、時間のあるときにはたとえ少しずつでも散歩をするようにする、など少しずつ、軽いものから運動を生活に取り入れるようにしましょう。

ただし、運動は医師の許可を得て、また内容についても相談しながらやっていきましょう。

気温が低いときにいきなり動き始めるのはよくないので、十分に準備運動をして身体を温めてからゆっくりとはじめるようにするようにしましょう。

喫煙は、問題外です(禁煙のこと)!ただちにやめなければなりません。

また、刺激の強いもの、カフェインが多いものなど(コーヒーなど)も控える ようにしましょう。

虚血性心疾患の食事

心臓病のなかでも近年、特に注目を浴びているのが、狭心症や心筋梗塞といった、虚血性心疾患です。虚血性心疾患は心臓の筋肉(心筋)に栄養や酸素を供給する血管「冠動 脈」が硬化(動脈硬化)し、冠動脈内部が狭まってしまうために、血流が悪くなったり、血管が閉じてしまってその先の部分が破壊されてしまう疾患です。

したがって、虚血性心疾患の治療では、動脈硬化を改善することが求められます。

虚血性心疾患を招く要因は、高血圧、肥満、糖尿病、高脂血症、痛風、喫煙や運動不足です。血中コレステロールや中性脂肪、血圧の適正化、、減量・・などが求められます 。そのため、食事は、心臓に負担をかけないように、エネルギーや脂肪を抑え、塩分の摂取も制限します。そうすることで徐々に心臓の機能を回復させていくのです。

1.肥満を解消するために、過食や早食いの習慣を改める

2.良質のたんぱく質(脂肪の少ない赤身肉、魚、卵、大豆製品)をとる

3.塩分を控える1日7グラム以下。高血圧やむくみがひどい場合は、1日5?3グラム以下に)。

4.植物性油や魚の油をとり、動物性脂肪は控える

5.ビタミン、ミネラル、食物繊維を充分にとる(ビタミンやミネラルは心筋や血液を強化します。また食物繊維は血中コレステロールを排出し、便通を整えます。便秘は心 臓を圧迫し、血圧を上昇させます)。

6.水分、糖質を控える

7.禁煙し、酒やコーヒーなどはやめる


A型性格か?を判断するテストをしてみよう

以下にあげる質問は、「A型性格を判断するテスト」です。次の質問であてはまるものに○を打ちます。「いつもそうである」は2点、「しばしばそうである」は1点、「そんな ことはない」を0点とします。ただし第5,6、9の項目は、各得点を2倍にします。合計得点が17点以上は、「A型性格」です。

1.忙しい生活ですか?

2.毎日の生活で時間に追われている感じがしていますか?

3.仕事などに熱中しやすいほうですか?

4.仕事に熱中すると、ほかのことに気持ちのきりかえができにくいですか?

5.やる以上は徹底的にしないと気がすまないほうですか?

6.自分の仕事や行動に自信をもてますか?

7.緊張しやすいですか?

8.いらいらしたり、怒りやすいほうですか?

9.きちょうめんですか?

10.陽気なほうですか?

11.気性が激しいですか?

12.仕事などで他人と競争意識をもちやすいですか?

(参考:小田 晋A型性格を判断するテスト 」)